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簿記3級の内容

簿記検定の内容とは?簿記3級の基礎知識と受験データを徹底解説!

簿記の資格取得を目指すうえで、試験の具体的な内容を知ることは非常に重要なポイントです。これから簿記の勉強を始めようとする人は、効率良く勉強を進めるためにも、まずは最初に挑戦することになる簿記3級試験の内容に触れておくと良いでしょう。今回は、簿記の取得を目指す人のために、簿記検定の基礎知識や注意点、学習方法などを紹介していきます。

1. 簿記の役割とは?

簿記とは、企業活動の内容を帳簿に記録することを言います。ルールに従って企業活動の内容を記録していくことで、企業の資産や負債、売上や利益などを明らかにするのです。その結果、企業がどれくらいの資産をもっているのかという財務状況が分かりやすくなり、設備投資や従業員の昇給などを含めた今後の経営戦略を的確に立てられるようになります。企業全体の方向性を決めるうえで、簿記は非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

2. 簿記をやるために資格は必要?

企業が経営戦略を立てるうえで欠かせない簿記ですが、実は必ずしも資格が必要とは限りません。企業の経理担当者には、簿記資格を持っていない人も意外と多いのです。簿記を全て人の手で行わなければならなかった一昔前に比べ、現代では便利な会計ソフトやツールが数多く開発されています。簡単に帳簿への記入ができるようになったため、資格がなくても自分で確定申告を済ませているフリーランスや個人事業主なども大勢います。
このような環境下で、なぜわざわざ簿記の資格を取得する必要があるのか、疑問に感じても無理はありません。それを知るためにも、次は簿記の資格取得で得られるメリットについて詳しく見ていきましょう。

Ⅰ. 簿記資格の取得メリット1・簿記を基礎から学べる

簿記の資格を取得するためには、基礎から段階的に学んでいく必要があります。実は、このように簿記を基礎から学べるという点こそ、資格取得のメリットのひとつなのです。資格をもたないまま会計ソフトなどを使って帳簿をつけている場合、便利で手軽な反面、基本的な知識が身についていないため、ミスをしたり、いつまで経っても簿記に詳しくなれなかったりすることもあるでしょう。このような事態を防ぐためにも、簿記を基礎から勉強した結果、資格が取得でき、さらに簿記に関する知識をしっかりと身につけられるというのは大きなメリットだと言えます。

Ⅱ. 簿記資格の取得メリット2・就職や転職に有利になる

簿記の資格を取得するメリットには、就職や転職で有利になるという点も挙げられます。企業の会計部門や経理部門の求人では、簿記資格をもっていることが望ましいと記載されているケースも少なくありません。実務経験が長ければ資格がなくても採用される場合もありますが、資格は簿記の知識がどれくらいあるのかを証明する指標でもあるため、資格があったほうが企業側に自分の実力をアピールしやすくなります。

Ⅲ. 簿記資格の取得メリット3・国家資格に挑戦できる

税理士や公認会計士などの国家資格は、簿記資格からのステップアップで目指すことができます。知識がゼロの状態から税理士などを目指すより、簿記資格を通して基礎から学習したほうが、将来的な士業への挑戦という新たな道を開きやすくなる点はメリットと言えるでしょう。

3. 簿記資格の種類

簿記資格は、「日商簿記検定」「全商簿記検定」「全経簿記検定」の3種類に分かれています。日商簿記は社会人や大学生などを対象としたものであり、試験内容の難易度が高く、合格率も低いことが多いようです。全商簿記は商業高校の生徒を対象としたもので、内容も高校生向けの比較的易しいものになっています。全経簿記は専門学校の生徒を対象とした資格で、難易度は日商簿記と全商簿記の中間くらいといったところです。どれを受けるか悩んだ場合は、受験者数や社会的な認知度、ネームバリューなどの面から日商簿記を受験すると良いでしょう。

4. 日商簿記の勉強は何級から始めれば良い?

日商簿記の資格取得を目指すと決めたら、次は受験する級を選ばなくてはなりません。日商簿記には初級・3級・2級・1級の4種類があり、難易度がもっとも難しいのは1級になります。勉強はどの級から始めても構いませんが、2級の場合は3級で学んだ簿記の知識がベースとなるため、段階的にきちんと知識をつけていきたいなら3級から始めるのがおすすめです。

5. 日商簿記3級の試験内容と受験データ

簿記の資格試験がどのようなものなのかを知るために、次は参考として日商簿記3級の試験内容と受験データを見ていきましょう。

Ⅰ. 開催時期

日商簿記は、受験する級によって試験の開催時期が異なるので注意が必要です。3級は2月・6月・11月と、年3回の開催となっており、受験回数の制限などもないため、何度も挑戦しやすい開催日程となっています。

Ⅱ. 受験料

日商簿記3級の受験料は従来2,570円でしたが、2017年度の第146回試験より2,800円に値上げされています。消費税増税にともない、2019年11月に開催される第153回試験より、さらに値上げされて2,850円となるので注意しましょう。

Ⅲ. 合格率・合格基準

日商簿記3級に合格するには、70%以上の正解率を達成する必要があります。70%で良いのかと安心するかもしれませんが、日商簿記は簿記資格の中でも最も難易度が高い試験です。70%を正解するのも決して簡単ではなく、合格率は毎回40%~50%ほどしかありません。合格を目指すなら楽観視はせず、きちんと勉強して試験に挑むことが大切です。

6. 日商簿記3級における試験範囲改定も要チェック

資格試験ではあらかじめ出題される内容が試験範囲として定められていますが、日商簿記3級においては2019年6月に開催された試験より大幅な改定が入りました。2級についても、2016~2018年の3年に亘って試験範囲が改定されています。何度も受験していると、出題される内容も毎回同じだと思い込んでしまうことも少なくありません。試験問題を前に慌てることのないよう、受験前に試験範囲をしっかり確認しておきましょう。

Ⅰ. 2019年度の試験より追加された内容

2019年度の試験からは、株式会社の会計処理や、現代のビジネスシーンに沿った新しい内容が3級に追加されています。また、従来は日商簿記2級の出題範囲だった電子記録債権や電子記録債務、クレジット売掛金などの内容も、2019年度より3級に含まれるため注意が必要です。

Ⅱ. 2019年度の試験より削除された内容

2019年度の試験から試験範囲に追加された内容もあれば、逆に削除された内容もあります。実務に即していない内容や、個人商店を前提とする会計処理などは3級から削除されました。このほか、有価証券の購入売却や固定資産税の減価償却、手形の裏書割引・譲渡については2級以上へと移行されています。

7. 日商簿記3級の内容を学ぶ方法

日商簿記3級の勉強をするには、大きく分けて「独学」「通学講座」「通信講座」の3つの方法があります。仕事などが忙しくなかなか勉強時間をとれない場合は、書店で参考書や問題集を購入して好きな時に勉強できる独学が良いでしょう。通学講座は、簿記の勉強を教えてくれる資格学校などに通って勉強する方法です。同じ目標をもつ仲間と交流できることに加え、勉強に集中できるためモチベーションも維持しやすいでしょう。通信講座では、通信メディアを活用したり教材を郵送で受け渡したりするなど、通学することなく簿記の勉強を教えてもらえます。好きな時間に専門知識をもつ講師の講義を視聴・学習できるため、忙しい人や近所に通学講座がない人などでも利用しやすいです。
どの方法を利用するのも自由なので、自分に合う方法を見極めて意欲的に勉強を始めましょう。

8. 日商簿記3級の勉強をするなら早めに講座に申込みを

日商簿記は、初めて簿記に挑戦する人だけでなく、実務で簿記を経験している人が実力を試すうえでもおすすめの資格です。2019年の改定で出題内容が実務に近い内容になるなど、定期的な改定が入る簿記検定は最新の教材を利用する通信通学講座で学ぶのが理想と言えます。特に、将来的に簿記2級や1級に挑戦するつもりの人は、3級の段階から専門講師の通信通学講座を受け、簿記学習の土台固めをしておくと良いでしょう。

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