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簿記のゲーム

簿記はゲーム感覚で学ぼう!使えるアプリやソフトは?

座学で簿記を学ぶとなると、「何となく難しそう」だと感じ、なかなか勉強を始められない人も多く見られます。気軽に勉強を始める手段として、人気を集めているのが「アプリ」や「ゲーム」です。ここでは、簿記の勉強をするならできるだけ楽しく学びたいという人のために、ゲーム感覚で学べるアプリや、簿記を学習できるゲームについて紹介します。

1. ゲームで仕訳を猛特訓「本気で学ぶ LECで合格る DS日商簿記3級」

「本気で学ぶ LECで合格る DS日商簿記3級」は、ニンテンドーDS用のゲームソフトです。主に中古で出回っているソフトですが、ニンテンドーDS本体があれば問題なく利用できます。このゲームは「日商簿記3級レベルの学習を10日で学ぶ」ことを想定して作られているのが特徴です。そのため、日商簿記3級の内容をスピーディーに学びたいという人に向いています。
ソフトの内容は主に「マスターモード」「テストモード」「特訓ミニゲーム」の3段階に分かれており、好きなモードを選んで学習できます。マスターモードは講義・練習問題・復習の3ステップ学習が基本です。講義は図やイラストも使って分かりやすく解説してくれるため、簿記初心者でも安心です。また、LEC講師とのキャッチボール形式で内容が進行するため、ストーリーを読み進めるように楽しみながら学習できます。練習問題では自身がどれくらい内容を理解できているのか、しっかりと確認できます。そして、仕上げとして復習を行うことで、学んだ内容をきちんと身に付けられる仕組みになっているのです。
テストモードは、主に「マスターモードの練習問題」「復習を利用した復習」「卒業テスト」などの機能があります。なかでも、便利なのが卒業テストです。卒業テストは実際の日商簿記試験と同じ形式になっているのが特徴で、本番さながらの感覚を味わえます。試験前に卒業テストを行うことで、苦手ポイントの最終チェックなどに役立てられます。特訓ミニゲームは、仕訳の猛特訓をするというものです。簿記の基本である仕訳を、ゲーム感覚で楽しく反復学習できます。手軽に繰り返し学ぶことができるため、仕訳をマスターしたい人にもぴったりでしょう。

2. 仕訳の基本を体で覚える「スピード仕訳簿記3級」

「スピード仕訳簿記3級」は、簿記3級の仕訳を学べるスマートフォン向けアプリです。このゲームは仕訳の基本である借方・貸方を、カードをスワイプして左右に振り分け、学ぶことができるという内容になっています。出題された勘定科目が借方・貸方のどちらに当たるのか、即座に判断するのをくり返すことで、仕訳を効率的に暗記できます。簿記の勉強を始めてみたものの、なかなか仕訳を覚えられなかったり、仕訳に時間がかかってしまったりする人にもおすすめです。
また、このアプリは間違えた問題を中心に何度も出題する仕組みになっており、苦手なポイントを効率的に学習できます。その他にも、試験日までの残り日数を確認できるなど、便利な機能が豊富に備わっています。毎日の空き時間を活用して手軽に学習できるため、簿記検定の受験を考えている人は活用してみるのも一案です。なお、このアプリはAndroid版・iPhone版・iPad版などがあります。幅広い機種に対応しており、多くの人が気軽に取り組みやすいのが魅力です。

3. 倒したモンスターは忘れない「簿記3級 倒して覚える勘定科目」

「簿記3級 倒して覚える勘定科目」は、簿記の勘定科目が敵キャラになっているのが特徴のスマートフォン向けアプリです。敵キャラを倒すことで簿記の勘定科目を楽しみながら暗記できます。敵を倒せば倒すほど勘定科目が記憶に刻まれ、効率的に勉強できるのが魅力です。なお、このアプリは第1ステージ・第2ステージというように、ステージが難易度別に分かれています。自身のレベルに合わせて無理なく学習を行えるため、飽きずに長く続けやすいアプリといえます。
第1ステージは、資産や負債などと名付けられたモンスターが増減した場合、借方・貸方のどちらに仕訳されるのかを覚えるという内容です。第2ステージは、敵キャラの勘定科目が増減した際に、貸方・借方のどちらに属するようになるのかを覚えるという内容になっています。なお、ゲームには約151匹のモンスターが登場します。151の勘定科目を暗記するのはむずかしいという人でも、ゲームキャラなら記憶に残りやすく、楽しみながら暗記できるでしょう。また、このアプリはゲーム感覚で楽しめるだけではなく、ログを辿って間違えた問題をすぐに確認できるのがポイントです。間違えた問題をしっかりと振り返ることができるため、苦手ポイントを克服するのに役立ちます。アプリはAndroid版・iPhone版・iPad版があります。

4. 定番アプリ「パブロフ簿記3級lite」

「パブロフ簿記3級lite」は累計10万ダウンロードを超える、人気のスマートフォン向けアプリです。このアプリは出題範囲の変更に対応しており、最新版にアップデートされています。そのため、アプリを使用する際、情報が古いと心配という人でも安心です。また、「パブロフ簿記3級lite」はオフラインでも利用できるのが大きな特徴です。いつでもどこでも手軽に簿記の学習ができるため、スキマ時間を利用して知識を深めたいという人にもぴったりでしょう。
主な機能は「入門モード」「仕訳練習」「テスト」などです。入門モードでは用語の意味をしっかりと確認しながら、勘定科目の貸方・借方の位置を覚えられます。簿記に慣れることを目的としたモードなので、知識が浅い人でも安心です。仕訳練習は入門レベルから出題実績のあるレベル3までの4段階に分かれており、段階別の学習が可能です。また、分野別出題で、苦手分野だけを集中的に学ぶこともできます。テストでは試験に近い形で問題を解くことができるのが魅力です。問題が出題されるのは問題集と同じでも、次々と出題される問題を解くのはゲーム感覚に近く、ストレスを感じずに勉強しやすいでしょう。

5. 遊びながら経営感覚が身に付く「社長boki」

「社長bokiゲーム」は、帳簿の付け方を感覚的に覚えられるというボードゲームです。ゲームは1グループ4名で行い、参加者はケーキ屋の経営者という設定になります。なお、ゲーム内の通貨単位は、このゲームの生みの親である公認会計士で税理士の柴山政行氏にちなんで「シバ」となっています。資本金「400シバ」、銀行からの借入金「600シバ」の「計1,000シバ」が最初の資金です。元帳にこの内訳を記載し、経営のために店舗を200シバで購入することから、ゲームがスタートします。
ゲームは仕入ゾーン・売上ゾーン・ランダムゾーンからカードを引き、仕入れ値や売値を決めていくのが主な流れです。また、意思決定カードが出たら、店舗を増やしたり店員を雇ったりします。ゲームを進める12ターンの間は、取引の内容を記帳していくことになります。そして、12ターン終了時の利益にもとづき、勝敗が決まるという仕組みです。
ゲームが終了したら、元帳に間違いがないかチェックを行い、「お店の通信簿」というプリントを作成します。このお店の通信簿とは、いわゆる「損益計算書」のことです。このゲームの特徴は、12ターンが終わるといつの間にか元帳が完成するという点です。12ターンの間にお金の流れを記録しておくことで、いつの間にか複式簿記の基本を体験できるという仕組みになっています。わいわい仲間と盛り上がってゲームを楽しみながら、簿記の基礎を学べるのが大きな魅力といえるでしょう。

ゲームならポイントが記憶に残りやすい

ソフトやアプリなどを使ってゲーム感覚で簿記の学習をすると、普通に講義を受けたりテキストを読んだりしていたのでは覚えられないことでも、すんなりと覚えやすいのが魅力です。また、ソフトやアプリは通学・通勤の時間や寝るまでのプライベートタイムなど、空き時間に学習しやすいのがメリットといえます。簿記の基礎知識を固めたり、苦手なポイントを克服したりするためにも、積極的にゲームで勉強してみてはいかがでしょうか。

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