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簿記の学習方法

簿記検定に合格するための学習方法と試験当日に注意したい3つのこと

簿記検定に合格するためにはどうやって勉強すればよいか、必要な学習時間はどのくらいなのか、知りたい人は多いのではないでしょうか。学習方法は人それぞれで費やす時間も様々ですが、どちらにしても効率よく学習するためのコツを知っておくことが大事です。基礎知識を身につけスムーズな合格を目指すならスクール学習が向いています。ここでは、合格までに必要な学習時間や試験当日の注意点などを説明していきます。

1. 簿記検定で合格するための学習方法

簿記検定で合格するためには、簿記の基本だけでなく応用力も身につけておかなくてはいけません。まずはテキストを用いて、簿記の取引や基本をしっかりと学習することを意識しましょう。基礎が身についたら、次は問題集を解いて様々な問題に対応できる知識を身につけます。さらに実際の検定をイメージして予想問題集や過去問を解いていくと、より合格率を上げることができるでしょう。分からないことを後回しにしたり、そのまま放置したりする人もいますが、試験に受かるためにはいくら理解できない問題であってもしっかりと向き合う必要があります。テキストの問題や問題集は、全て解けるようになるまで繰り返すことが大事です。

2. 合格するために必要な学習時間と期間

簿記検定で合格するためには、簿記の基礎知識をしっかり覚える必要があります。しかし、勘定科目が細かく分けられていたりするので覚えることが非常に多く、最低でも60時間以上は勉強しておかないと全ての試験範囲を学習することはできないでしょう。スクールに通う場合の勉強時間は60~80時間程度となっており、みっちりと学習することができますが、独学の勉強時間でも60~70時間程度となることが多いようです。独学は自分のペースでテキストを読み進められる分、受験勉強が得意な人であれば学習時間が短くなるようです。スクールでの学習期間は1~3ヶ月程度、独学の場合は2週間~2ヶ月程度となる可能性が高いので、そのことも踏まえながら自分のスタイルに合った勉強法を確立していきましょう。

3. 簿記検定に向けた学習を始めるなら「スクール学習」がおすすめ!

学習にかけられる時間が少ない人や効率良く学習を進めたい人には、スクール学習がおすすめです。簿記講座専門の講師による講義や指導が受けられることに加え、基礎学習と試験対策とした答練の二本立て構成でしっかり学ぶことができます。中には、仕事が忙しくてスクール学習は無理と考える人もいるかもしれませんが、web通信講座やDVD通信講座など、自分のペースで学べるコースもあるので、忙しい生活を送りながら合格を目指す人にはぴったりの学習方法といえるでしょう。

4. 「独学」と「スクール学習」どちらが効率的?

簿記検定に向けた学習は、独学とスクール学習の2通りがあります。簿記検定合格を目指す人の8割は独学となっているようですが、独学の場合、教材選びや最新の受験情報収集を自分で行う必要があるので、決して効率のいい学習方法とはいえません。分からないことがあったとき、誰にも質問できないとモチベーションも下がってしまいます。 その点、スクール学習は講師が丁寧にサポートしてくれるため、独学で学習するよりも理解度を深めることができます。些細な疑問点でも気軽に質問できるのは、独学にはない大きなメリットです。学習方法や勉強時間の管理を自分でできる人は独学でも合格が目指せますが、着実に簿記の知識を身につけて効率よく合格を目指すなら、断然スクール学習がおすすめです。

5. 電卓1つで学習の効率がアップ!選び方と使い方

簿記には電卓が必要不可欠です。そして、学習効率を上げるためには、簿記に適した電卓を使用する必要があります。つまり、正しい電卓の選び方と使い方をきちんと押さえておくことが合格への近道となるのです。まず、滑り止め付きで打ちやすい電卓を選ぶことを心がけましょう。問題を解く際は、余計なことを考えることなく操作に集中しなければなりません。滑り止めが付いていないと、ガタガタ動いてしまい集中力が削がれる可能性があります。 また、問題によっては数字12桁以上が必要になることがあります。電卓の機能によっては桁数が限られて全ての数字を打ち込めないこともありますから、できる限り大きな数字が打てる電卓を準備しておくようにしましょう。 試験中は「M+」「M-」「MRC」などのメモリー機能があると計算スピードがアップします。細かな仕様にも目を向けて、なるべく操作が楽なものを選ぶことが大切です。また、ペンを持つ反対の手で電卓を打つ習慣をつければ、ペンを持ちかえるロスタイムをなくすことができます。電卓のホームポジションを意識して、ブラインドタッチを目指すとより操作スピードを上げることができるでしょう。

6. 試験当日に気をつけるべき3つのこと

試験当日は緊張や不安を感じることもあるでしょう。とはいえ、これまでの学習の成果を出すためには、落ち着いて挑むことが何より大切です。そこで、簿記検定をスムーズに受けるために気をつけたい3つのポイントをしっかり確認しておきましょう。

Ⅰ. 予想外の事態が起こっても慌てない

試験当日にまず気をつけておかなければならないのは、予想外のことが起こっても慌てないということです。「電卓が壊れる」「公共交通機関のトラブル」などという事態が起こることは決して珍しいことではありません。不測の事態も想定しながら、常に冷静に対応するようにしましょう。予備の電卓を準備しておくことはもちろん、あらかじめ別ルートをリサーチしておくことでトラブルに直面しても慌てずに済みます。そのほか、問題を解いているとなかなか解答できない問題に直面することもあるでしょう。そのようなとき、いつまでも考え込んでいては時間が過ぎていくだけで、他の問題を解く時間がなくなってしまいます。時間を上手に使うためには、分からない問題は後回しにし、解ける問題を優先して解答していかなければなりません。もし解けない問題があったとしても、分かる問題を確実に解いていくことで効率的に得点を稼ぐことができるでしょう。

Ⅱ. 忘れ物をしない

試験当日は、絶対に忘れ物をしないように気をつけましょう。受験票、筆記用具、電卓またはそろばん、身分証明書の4点がなければ試験会場に行っても試験を受けられないので、家を出る前に確認することが大切です。また、試験会場によっては時計が見づらい場所もあります。スマートフォンなどの通信機器で確認することはできませんから、腕時計など時間が確認できるものを持っていくことをおすすめします。

Ⅲ. 行動に余裕を持つ

試験当日は落ち着いて試験を受けられるよう、行動に余裕を持って動くことが大事です。まず、試験当日はなるべく早く起き、試験時間に関わらず、早めに家を出ることを心がけましょう。先ほども述べたように、公共交通機関が遅延することがあります。試験時間ギリギリに着くように行動しているとわずかなタイムロスも許されず、一本でも電車が遅れれば遅刻してしまいます。ですが、早めに家を出ておけば、そういったトラブルにも柔軟に対応することができます。 また、試験中はトイレに行くことができません。試験中にトイレに行きたくなると、テストに集中できなくなってしまうので、たとえ行く必要がなかったとしても念のため試験前はトイレに行くようにしましょう。 そして、試験を受ける際は席順が指定されています。あらかじめ試験会場での席順を確認しておき、時間に余裕をもって着席するようにしましょう。

7. 効率よく学習を進めて簿記検定合格を目指そう!

簿記検定に合格するためには、簿記の基本を理解して練習問題をしっかり解くことが大切です。さらに、自分のペースに合った学習方法を選ぶことで簿記の理解度を深めて効率良く合格に向けた学習ができるでしょう。これから簿記の資格を取ろうと考えている人は、基礎知識と試験対策をしっかりできるスクール学習を始めてみてはいかがでしょうか。

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