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日商簿記検定で使用が禁止されている電卓・計算機

日商簿記検定で使用が禁止されている電卓・計算機

日商簿記検定では、電卓・計算機やそろばんの使用が許可されています。しかし、日商簿記検定では、使用を禁止されている電卓や計算機があります。日商簿記検定で使用禁止されている電卓や計算機は、次の機能を備えた電卓や計算機です。
(1)印刷(出力)機能を備えた電卓・計算機
(2)メロディーや音が出る機能を備えた電卓・計算機
(3)プログラム機能を備えた電卓・計算機
(4)辞書機能を備えた電卓・計算機
ただし、次の機能を備えた電卓や計算機は、日商簿記検定で使用禁止されていません。使用しても構わないということです。
(1)日数計算機能
(2)時間計算機能
(3)換算機能
(4)計算機能
(5)検算機能(音が出ないもの)

日商簿記検定で使用が禁止されている電卓・計算機の機能

簿記検定で使用が禁止されている電卓や計算機というのは、いわゆる一般的な電卓ではない計算機といえます。理系の人達にとっては、スタンダードな電卓もありますが、簿記や経理に関係している人には馴染みのないものも多いです。うっかり理系のご家族のお古の計算機を使って、受験できなかったなどということが起こらないようにしたいものです。簿記検定試験で使用禁止されている電卓や計算機とはどのようなものなのでしょうか?イメージしやすいようにざっと調べてみました。

1. 印刷(出力)機能を備えた電卓・計算機

プリンター付携帯型電卓又はプリンター電卓と言われている計算機のことです。日本国内では、あまり使われていないようですが、計算結果を証拠として残しておけることから、外国などでは需要があるようです。

2. メロディーや音が出る機能を備えた電卓・計算機

ストップウォッチ機能・アラーム機能・音階(ドレミファソラシド)が出せる機能など様々な電卓が発売されていますが、もはや計算機というよりは趣味の世界で、玩具に近いものもあるようです。わざわざ簿記検定試験に持ち込むことは、普通では考えられません。しかし、実物をぜひ見て、触ってみたいものです。

3. プログラム機能を備えた電卓・計算機

プログラム機能を備えた電卓と大きく言われていますが、次のような色々な種類の電卓・計算機のことをまとめて指している様です。

4. 金融電卓・計算機

ローンの返済計算・複利による積立預金の計算などができる機能を備えた電卓です。証券会社や銀行にお勤めの方には必要な電卓です。金融電卓は、証券会社アナリスト関連の検定試験などには持ち込みができます。日商簿記検定受験では、持ち込み禁止ですが、今後、金融電卓を購入する必要になる方や既に持っている方がいらっしゃることでしょう。

5. グラフ電卓・計算機

グラフ関数電卓ともいわれます。連立方程式などを計算する機能と、それをグラフに表示する機能を持ちます。外国の理数系の教育現場などで使われているようです。日本では、入手できないグラフ電卓をアメリカなどで買うことができることもあるようです。

6. 関数電卓・計算機

サイン・コサインなどの数学関数の計算機能を備えた電卓です。理科系の大学生や技術者には必須の電卓です。簿記関連の検定試験には、関数電卓は持ち込み禁止ですが、理科系の試験には関数電卓を使用します。

7. プログラム電卓・計算機

電卓の利用者がプログラムを書き込んで、計算をすることができる電卓のことです。関数電卓機能も一緒に備えた電卓が一般的です。電気・建築などの理科系の大学生や技術者には必須の電卓です。

8. 辞書機能を備えた電卓・計算機

国語辞書・漢字辞典・英和辞典・和英辞典などの機能を内蔵した電卓のことです。電子辞書と電卓の一体型といったところでしょうか。 

日商簿記検定で使用が禁止されていない電卓・計算機の機能

日商簿記検定で使用禁止されていない電卓・計算機の機能の例として、日商簿記検定のホームページには以下の機能が列挙されています。

1. 日数計算機能

ある日から他の日までの日数を計算することのできる電卓・計算機の機能です。簿記の検定試験では、減価償却や利息の計算などに使用できます。日数計算機能は、ついている電卓とついていない電卓があります。時間計算機能のみで、日数計算機能がない電卓もあります。日数計算機能は、あると便利だけれども、無くてもそれ程には困らないという感覚が、一般的なようです。日数計算機能がない場合の、日付の計算方法を記しておきました。
※日数を計算する方法
「ニシムクサムライ」つまり2月4月6月9月11月は月の日数が31日ではないと覚えます。4月6月9月11月は30日で、2月は28日ですが、うるう年は29日ですね。うるう年は西暦年号が4で割り切れる年です。具体的に、日数を計算してみます。
例)2018年1月1日から5月21日までの日数を計算する。
この期間の月は、1月2月3月4月5月です。2018年は 2018÷4=504.5ですので、うるう年ではありません。2月・4月はニシムクサムライで2月が28日で、4月は30日です。1月・3月・5月は31日です。日数は、31+28+31+30+21=141です。

2. 時間計算機能

ある時間から別の時間までの時間を計算する電卓・計算機の機能です。時間計算機能は、ついている電卓とついていない電卓があります。日商簿記検定では、時間計算機能は使いませんが、給与計算には、便利な機能です。

3. 換算機能

外貨を換算できる電卓の機能です。レートを設定することで、外貨と円などの通貨換算ができます。簿記検定の場合は、あってもなくてもあまり問題のない機能です。

4. 税計算機能

消費税込みの金額・消費税抜きの金額・消費税の金額をボタン一つで計算できる機能です。消費税率の設定を変える方法は、計算機メーカーによって少し異なります。

5. 検算機能(音が出ないもの)

2回目の計算を行う前に、検算ボタンを押すことで、1回目と2回目の計算が合っているかどうかを表示又は音で知らせてくれる機能です。日商簿記検定試験では音で知らせるタイプの電卓は、使用禁止です。ご注意下さい。

日商簿記検定で使用が許されている電卓・計算機

日商簿記検定試験で使用が禁止されていない電卓や計算機、つまり日商簿記検定で使用できる電卓・計算機はどのようなものかは、なんとなくご理解いただけたかと思います。
では、日商簿記検定で使え、しかも良い電卓・計算機とは、どのような電卓・計算機でしょうか?具体的には以下のページをご覧下さい。

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