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簿記検定試験の申し込み方法

簿記の検定試験の申し込みから合格発表までの手続の流れを調べました。簿記検定試験の種類ごとに、日商簿記検定試験・全経簿記検定試験・全商簿記検定試験の順に記載します。

日商簿記検定試験・1~3級の申し込み手続の流れ

日商簿記検定試験1~3級の受験は、次の順番で行うことになります。

(1)簿記検定試験の申し込み(受験料金払込み)

(2)簿記検定試験の受験票の受け取り

(3)簿記検定試験の受験

(4)簿記検定試験の成績照会

(5)合格証書受け取り

1. 日商簿記検定試験の申し込み

日商簿記検定試験の申し込みの前に、日商簿記検定試験の申込書(受験案内)を読み、注意事項の確認をして下さい。日商簿記検定試験の申込書(受験案内)の入手方法は各商工会議所によって異なります。商工会議所のWebサイトよりダウンロードする方法、郵送により申し込む方法、最寄りの書店や図書館で入手する方法などもあります。検定試験の3ヶ月前くらいから、受験する商工会議所のWebサイトなどをご覧下さい。参考に、注意事項の内容を以下に記しておきます。必ず、受験する日に対応する受験級に関する受験する商工会議所の注意事項をお読み下さい。
 (1)簿記試験の受験料金は、期日(締め切り)までに支払うこと。
 (2)一度支払った受験料金は、返還されないこと
 (3)受験会場や集合時間は、受験票で確認すること
 (4)受験会場には、受験者本人のみ入れること
 (5)遅刻は、認められないこと
 (6)禁止事項(※)を犯した者は、失格となり、今後も受験できないこと
※禁止事項
 ・試験委員の指示に従わない
 ・試験中に助言をしたり受けたりする
 ・試験問題の複写
 ・答案用紙の持ち出し
 ・本人に代わって受験すること
 ・暴力行為などの試験妨害
 ・その他
(7)試験中の飲食・喫煙の禁止
(8)試験内容や採点については、一切解答できないこと
(9)答案の公開・返却はできないこと
(10)災害等で簿記検定試験が行われなかった時や、答案の喪失等で採点ができなかった時は、受験料金の返還があること
(11)持ち物

Ⅰ.申し込み期間

簿記試験の試験日の2ヶ月前から1ヶ月前までくらいが、簿記試験申し込み期間となります。申し込み期間も商工会議所ごとに、個人申し込みか団体申し込みかなど、申し込み方法により異なります。
言い換えると、簿記試験の申し込みを忘れてしまっていても、他の商工会議所や他の申込方法なら間に合う場合もあるという事です。何かの事情で、簿記試験の申し込みの締め切りに間に合わなかった時にも諦めないで下さい。
また、商工会議所によっては、地元の行事と簿記検定試験日が重なり、混雑が予想されるため、他の地域での受験を推奨している場合もあります。そちらの記載もお見逃しのないようにご注意下さい。
なお、早めに簿記試験の申し込みをすることで、簿記試験の受験会場を選べる場合があります。各商工会議所によって、さらに、申し込み方法によってそれぞれ異なります。申し込み期間が近くなりましたら、あらかじめ調べておかれることをお勧めします。

Ⅱ.払い込み締め切り日

簿記検定試験の申し込みを行ったら、受験料金の払込期日(締め切り)の確認をお忘れなく。3日くらいしか猶予がない場合もあります。

Ⅲ.簿記検定試験申し込み方法

商工会議所により採用している、日商簿記検定試験の申し込み方法が異なります。必ず受験を希望する場所の商工会議所にご確認下さい。主な申し込み方法は次の通りです。

a. 商工会議所窓口で直接申込む方法

日商簿記検定試験の受験料金もその場で直接支払いますので、かかる費用は日商簿記検定試験の料金と商工会議所までの交通費となります。メリットは、その場で受験票を交付してくれますので、受験票の到着を心配しなくてすみます。
デメリットは、受付時間や曜日が限定されるので、お仕事をしている方などには、申し込みに行くのが難しいでしょう。ただし、申込書に自筆で記入してあれば代理人の提出でも受け付けてくれる商工会議所もあります。

b. ネット申し込み

商工会議所のWebサイトからインターネットネットで申し込みます。かかる費用は、日商簿記検定試験の料金とネット受付事務手数料となります。ネット受付事務手数料は、商工会議所により異なります。申し込みの流れは、以下のようになります。
(1)登録画面に必要事項・メールアドレス等を入力します。
        ↓
(2)自動返信メールが登録メールアドレスに届きます。
        ↓
(3)決済方法の選択(クレジットカード決済・コンビニ決済・Pay-easy決済)
        ↓
(4)コンビニ決済・Pay-easy決済の場合は、払込み。
        ↓
(5)後日受験票が送付されてきます。
なお、簿記検定試験のネット申し込みによる支払方法は、Pay-easy決済を行っていない商工会議所もありますので、こちらも各商工会議所のWebサイト等でご確認下さい。

c. 郵送申し込み

簿記検定試験の申込書を郵送する方法です。受験票送付用の切手を添付する必要がある場合があります。簿記検定試験の受験料金の支払い方法は、銀行振込や現金書留による送付などがあります。

d. その他

書店申し込み・郵便局での申し込みができる場合もあります。

2. 受験票発送日

日商簿記試験の受験票は、試験日の2週間前頃をめどに発送されます。団体申し込みでは、商工会議所によって、個人に郵送される場合と団体にまとめて送られてくる場合がありますが、東京商工会議所は、全て個人に受験票が発送されます。 また、日商簿記検定試験では、受験票の発送日と受験票未着問い合わせ期間が決められています。受験する商工会議所のWebサイトをご覧になって受験票未着問い合わせ期間をご確認のうえ、必ず受験票が届いているかどうかをご確認下さい。もし、日商簿記試験日1週間前頃になっても受験票が届いていないのであれば、日商簿記試験を受験する商工会議所へお問い合わせ下さい。 特に東京商工会議所(東京23区と横浜市内)は、大勢の受験者を扱うため受験票発送日や受験票未着問い合わせ期間などの日程が厳しいです。

3. 日商簿記検定試験の試験日程・試験時間

Ⅰ. 日商簿記検定試験の試験日程

日商簿記検定試験の試験日は、次の通りです。

日商簿記試験の級 試験日程 料金
日商簿記1級 毎年6月・11月 7,710円
日商簿記2級 毎年2月・6月・11月 4,630円
日商簿記3級 毎年2月・6月・11月 2,800円

 

Ⅱ. 日商簿記検定試験の試験時間

日商簿記検定試験の試験時間は、次の通りです。

日商簿記試験の級 試験開始時間 試験終了時間 出題範囲
日商簿記1級 午前9時 午前10時30分 商業簿記
日商簿記1級 午前10時45分 午後12時15分 工業簿記
日商簿記2級 午後13時30分 午後15時30分 商業簿記・工業簿記
日商簿記3級 午前9時 午前11時 商業簿記

 

4. 日商簿記検定試験の解答速報

商工会議所は、日商簿記検定試験の解答を一切公表しないということになっています。日商簿記検定試験の解答速報は、TACや大原などの簿記学校で作成されています。解答速報を出している簿記学校のWebサイトの一覧が、商工会議所のWebサイトに掲載されています。

5. 日商簿記検定試験の合格発表

日商簿記検定試験の合否の確認方法・期間は、商工会議所によって異なります。詳細は次のページをご覧下さい。
簿記検定の合否結果の発表

6. 日商簿記検定試験の合格証書・合格証明書

日商簿記検定試験に合格すると合格証書を受け取ることができます。合格証書は無料です。各商工会議所によって合格証書の交付の方法も異なります。また合格証書を紛失した場合でも有料で合格証明書の交付を受けることができます。料金等の詳細は次のページをご覧下さい。
簿記検定試験の料金

日商簿記検定試験「初級」と「原価計算」の申し込み手続の流れ

日商簿記検定試験の初級と原価計算は、1級~3級とは異なりネット試験であることから、1級~3級とは手続の流れが異なるため、1級~3級とは別に申し込み手続の流れを記載します。

1. 日商簿記検定試験「初級」の手続の流れ

(1)ネット試験会場を探し、簿記初級試験の日程と申し込み方法・料金の支払い方法の確認をする。

(2)簿記初級検定試験の申し込みをする。(試験申し込みは、試験会場に直接して下さい。)

(3)簿記初級検定試験の受験

(4)合格発表(合否は、試験直後に判明します。)

(5)合格証書の受け取り(後日の受け取りとなります。方法は、各試験会場によります。)

2. 日商簿記検定試験「原価計算」の手続の流れ

(1)ネット試験会場を探し、原価計算試験の日程と申し込み方法・料金の支払い方法の確認をする。

(2)原価計算試験の申し込みをする。(試験申し込みは、試験会場に直接して下さい。)

(3)原価計算検定試験の受験

(4)合格発表(合否は、試験直後に判明します。)

(5)合格証書の受け取り(後日の受け取りとなります。方法は、各試験会場によります。)

全経簿記検定試験の試験日程等

1. 全経簿記検定試験の試験日程・試験時間・料金

全経簿記検定試験の級 試験日程 試験時間 料金
上級(商業簿記・会計学) 毎年2月・7月のみ 13:00~14:30
(90分)
7,500円
上級(工業簿記・原価計算) 毎年2月・7月のみ 15:00~16:30
(90分)
1級(商業簿記・会計学) 毎年2月・5月・7月・11月 9:00~10:30
(90分)
2,200円
1級(工業簿記・原価計算) 毎年2月・5月・7月・11月 10:40~12:10
(90分)
2,200円
2級商業簿記 毎年2月・5月・7月・11月 10:40~12:10
(90分)
1,700円
2級工業簿記 毎年2月・5月・7月・11月 13:00~14:30
(90分)
1,700円
3級商業簿記 毎年2月・5月・7月・11月 9:00~10:30
(90分)
1,400円
基礎簿記会計 毎年2月・5月・7月・11月 13:00~14:30
(90分)
1,200円

※全経簿記検定試験上級の料金は、商業簿記・会計学と工業簿記・原価計算の合計で7,500円です。

2. 全経簿記検定試験の申し込み

全国経理教育協会のWebサイトから申し込みして下さい。以下のような申し込み手順で、申し込みして下さい。
(1)メールアドレスの登録
(2)マイページにログイン
(3)全経簿記検定試験の申し込み
(4)受験料の払い込み
(5)受験票をマイページから印刷

3. 全経簿記検定試験の合格発表・合格証書の受取り

合格発表は、マイページからご覧下さい。合格証書の受け取りは試験会場ごとに異なります。受験日に試験会場にてご確認下さい。

 

全商簿記検定試験の日程等

1. 全商簿記検定試験の試験日程・料金・試験時間

全商簿記検定試験の級 試験日程 試験時間 料金
1級(会計) 毎年1月・6月 90分 1,300円
1級(原価計算) 毎年1月・6月 90分 1,300円
2級 毎年1月・6月 90分 1,300円
3級 毎年1月・6月 90分 1,300円

 

2. 全商簿記検定試験の申し込み

商業高校の生徒さんは学校で申し込み受付をして下さいます。一般受験希望の方は、お近くの商業高校にお問い合わせ後、受験申し込みを受験会場となる商業高校で行って下さい。 

3. 全商簿記検定試験の合格発表・合格証書の受取り

試験当日に受験する商業高校で日時や場所が知らされます。

 

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