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立替金・預り金・商品券

 立替金

取引相手や従業員げ負担する金額を支払った場合に、立替金勘定(資産)使います。

 

設例1

商品100円を仕入れ、仕入れ先負担の引取り運賃10円とともに現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
仕入 100 現金 110
立替金 10

仕入(費用)が100円増加し、立替金(資産)が10円増加し、現金(資産)が110円減少します。

 

 預り金

従業員の社会保険料・源泉所得税などを天引きした時に一時預かったということで、預り金(負債)勘定を用います。

 

設例2

従業員へ、給料150,000円のうち源泉所得税20,000円・社会保険料10,000円を差し引いて、現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
給料 150,000 現金 120,000
預り金 30,000

給与(費用)が150,000円増加し、現金(資産)が120,000円減少し、預り金(負債)が30,000円増加します。

 

設例3

従業員から預かった社会保険料10,000円と会社負担分の社会保険料10,000円を合わせて小切手で支払った。

借方 金額 貸方 金額
預り金 10,000 当座預金 20,000
法定福利費 10,000

預り金(負債)が10,000円減少し、法定福利費(費用)が10,000円増加し、当座預金(資産)が20,000円減少します。

 

 商品券

デパート商品券などをお祝いなどでもらったことありませんか? お祝いをくださった方が、デパートでお金を支払ってデパート商品券を購入したわけですね。この時、デパートは、お金を受け取る代わりに商品券と引き換えに商品を引き渡す義務(債務)が生じます。この義務(債務)を商品券勘定(負債)で処理します。

 

設例4

当店(Aデパート)は、商品券300円を発行し現金を受け取った。

借方 金額 貸方 金額
現金 300 商品券 300

現金(資産)が300円増加し、商品券(負債)が300円増加します。

 

設例5

当店(Aデパート)が発行した商品券で100円の商品を売り上げた。

借方 金額 貸方 金額
商品券 100 売上 100

商品券(負債)が100円減少し、売上(収益)が100円増加します。

 

 他店商品券

もらった商品券を必ずしも発行したデパートで使うとは限りませんよね。Aデパートで発行された 商品券をBデパートで使用すると、Bデパートでは、商品を引き渡し、後日Aデパートに代金を請求することができます。 請求する権利が生じたということですね。この権利を他店商品券(資産)で処理します。

 

設例6

他店(Bデパート)が発行した商品券で商品150円をを売り上げた。

借方 金額 貸方 金額
他店商品券 150 売上 150

他店商品券(資産)が150円増加し、売上(収益)が150円増加します。

 

設例7

他店(Bデパート)商品券150円と他店(Bデパート)が所有する当店商品券200円を交換し、差額は現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
商品券 200 他店商品券 150
現金 50

商品券(負債)が200円減少し、他店商品券(資産)が150円減少し、現金(資産)50円減少します。

 

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