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仮払金・仮受金

仮払金・仮受金とは、とりあえず概算で旅費を渡したけれど金額が確定しない、何の入金か分からないなどという時に、仮払金(資産)仮受金(負債)の勘定を使ってとりあえず処理をします。金額が確定した時や何の入金か判明した時には、何らかの勘定科目に振り替えます。文字通り、仮の勘定科目なんですね。では、仕訳をみていきましょう。

 

設例1

従業員の出張費100円を概算払いした。

借方 金額 貸方 金額
仮払金 100 現金 100

仮払金(資産)が100円増加し、現金(資産)が100円減少します。

 

設例2

従業員が出張費から帰り旅費は80円と判明し残額20円を返金した。

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 80 仮払金 100
現金 20

旅費交通費(費用)が80円増加し、現金(資産)が20円増加し、仮払金(資産)が100円減少します。

 

設例3

内容不明の入金50円が当座預金に振り込まれた。

借方 金額 貸方 金額
当座預金 50 仮受金 50

当座預金(資産)が50円増加し、仮受金(負債)が50円増加します。

 

設例4

入金は、売掛金の支払いだと判明した。

借方 金額 貸方 金額
仮受金 50 売掛金 50

仮受金(負債)が50円減少し、売掛金(資産)が50円減少します。

 

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